【DIY】自作工具・自作部品

天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

養蜂箱へのミツバチの引っ越し

天然のミツバチがやって来て庭の桜に大きな巣造りをしました。今回は、ミツバチ達の恩恵である蜜蝋(ミツロウ)から手作りの蜜蝋キャンドル作ってみたDIYの記録をご紹介します。養蜂箱への引っ越し作業中はスズメバチがミツバチに襲いかかり自然の生き物の強さを感じます。

見つけたミツバチの巣自体は、桜の木の高さ4m程の枝の分岐部分を真ん中に巻き込んでいて、少なくても直径40cm位の大きさです。

とても高い位置にあったミツバチの巣は、桜が咲いて葉が生い茂っていたため、見上げないと気づかない場所に巣作りしていました。知らぬ間にどんどん巣が大きくなり、大量のミツバチが飛び交いブンブン音がするまで気がつかなかったので、大変驚きました。

こんなに大きくなるまで、気がつかなかったとは、天然のミツバチの巣の成長が毎日観察できたかもしれないと考えるとちょっと悔しいです。
写真は虫が苦手な方はご注意ください!外側にびっしり張り付いているのがミツバチ達です。

天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】 セイヨウミツバチの巣

養蜂家にハチを殺さずに引っ越しできないか相談してみた

養蜂箱へのミツバチの引っ越し天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

蜂は自然の多い環境で暮らしていると、遭遇するのは日常的で、普段からアシナガバチ、オオスズメバチ、クマバチ、ジバチなどは飛んでいます。

今までにアシナガバチに刺されたり、オオスズメバチが木に一輪差し状の巣を作ったことや、巨大な巣を見つけたこともあります。
日々の農作業中にオオスズメバチが偵察のために接近してくることはしょっちゅうです。

業者にハチの駆除を依頼すれば、巣の中の蜂を殺虫剤で全滅させて処分することになりますが、近年、ミツバチが絶滅危機だというニュースを見たことがあったので、できることならこのミツバチ達を助けて、引っ越しさせてあげたいなと考え、蜂を飼育している近隣の養蜂家に相談したところ、
養蜂家がすぐに来てくれて、この蜂達が「セイヨウミツバチ」で、おそらくはどこかの巣から分蜂した西洋ミツバチだろうと教えてくれました。

もちろんミツバチなので、危険はなく、できれば嬢王蜂を養蜂箱に移し、蜂を集めて持ち帰って一緒に飼育したいとのことだったので、こちらもミツバチ達を助けてあげることができるので、どうぞどうぞ!とミツバチの引っ越しをお願いすることになりました。

養蜂箱へのミツバチの引っ越し 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

天然ミツバチの引っ越し作業

理由はわからないのですが、人間が巣の下に集まっている異変に気がついて、中の蜂が一斉に動いたからか、突然、地面に巣の一部が落ちてきました。巣の重さで桜の木を巻き込んだ部分が不安定になっていたようです。

と同時に、巣の残骸になんとどこからかオオスズメバチがやってきました。卵か幼虫を捕まえようとしているのか、落ちたミツバチの巣の残骸にオオスズメバチが飛びついてかじりついています。どうしてこの状態でこのタイミングで、どこからともなくオオスズメバチがやってくるのか、自然の生き物はすごい!

セイヨウミツバチ 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

写真【引っ越し作業中の西洋ミツバチ】

崩れたセイヨウミツバチの巣に襲いかかるオオスズメバチ 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

写真【崩れたセイヨウミツバチの巣に襲いかかるオオスズメバチ】

養蜂家は、このまま蜂達を引っ越しさせるつもりのようで、最初に白い煙でいぶし作業を開始して、2時間程で巣箱にミツバチが集められ作業は無事終了しました。

ミツバチの生ハチミツと蜜蝋

ミツバチの飼育を託した養蜂家から、撤去した巣の残骸で蜜蝋ができる!と教えてもらったので、壊れた巣の残骸から少しだけ残ったハチミツを小鉢に集めてみることにしました。

綺麗なミツバチの巣ハニカム構造 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

ミツバチの巣をよく見るととても美しいハニカム構造です。

加熱もしていない自然の恵みの生ハチミツを舐めてみると、甘い!そして旨い!非加熱のハチミツは風味があってスーパーで売っているハチミツとは全く違う味が印象的でした。

こんなことはおそらく2度とないので、せっかくなので蜜蝋から手作りキャンドル「蜜蝋キャンドル」を作ってみることに。

生ハチミツを絞る 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

写真【蜜絞り】

ミツバチの巣から手作りキャンドルのチャレンジ!

まずは材料の調達からです。ホームセンターのハンドクラフト用品売り場で、手作り用の「ろうそくの芯(灯芯)」を5本で140円で購入しました。

購入したろうそく芯 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

写真【購入したろうそく芯】

店員さんの話では市販の蝋燭を溶かして「マイキャンドル」を作る人は結構多く人気だそうです。

手作りのキャンドルやろうそくというと、アメリカの絵本作家であった、ターシャ・テューダーさんの生活が描かれた「ターシャの家」に出てくるろうそく作りの場面を思い出しますが、野生化した天然のセイヨウミツバチから作る手作りキャンドルは、どんなものかと楽しみになります。

養蜂家からのアドバイスをおっさん流にアレンジしたDIYなので、正しい製法なのかはわかりませんが、まず、蜂の巣を鍋に入れて溶かし、何度も何度も不純物を網ですくい取る作業を続けました。

蜜蝋 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

初めて挑戦するキャンドル作りなので、これで良いのか勝手がわからず、しかもガス台の周囲をかなり汚しながら作業をしていきますが、手探りながら納得のできるまでやってみたら、時間を忘れて繰り返していました。子供の頃の化学実験のようです。

鍋でろうを溶かす 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】

ミツバチの巣自体は、養蜂家が大半を持っていき、巣の残骸自体が少なく、溶けた蜜蝋の量も少なかったので、予定を変更して紙コップをろうそくの型にすることにしました。

この量では、多分1本だけなので、ろうそく作りから完全にマイキャンドル作りです。

芯の金属部を底の中央に接着剤で点付けしておいて、流し込みます。

蜜蝋キャンドルの完成

ミツバチのおかげで手作りキャンドルが完成 天然ミツバチの巣から蜜蝋キャンドル作りに挑戦【手作りミツバチろうそく】
写真【完成したセイヨウミツバチの蜜蝋から作った自作キャンドル】

冷えてキャンドルの形になってればいいやと思い紙コップにしましたが、完成したマイキャンドルの重さは80gくらいで、
背景を黒にするとちょっとおしゃれなキャンドルに(笑)

おっさんらしからのアロマキャンドルのような仕上がりに笑ってしまいますが、こんな経験ができるのもミツバチ達に感謝です。

自作キャンドル無事完成です!すでにある市販の蝋でなく、ミツバチが一生懸命作った巣の状態から手作業で作ったキャンドル(ろうそく)は、思い入れがあるものとなりました。

引っ越ししたミツバチ達のその後、、、

しばらくして、養蜂家を訪ねてみると、残念ながらあの巣の女王蜂は死んでしまったと聞きました。どんな生き物でもそうですが、飼育するのは難しいのですね。残った卵が無事に成長していることを願っています。

昔、シムアントというファミコンソフトにハマったことがあるのですが、アリもハチも社会性も持ってコロニーを形成して、秩序を持って生息する素晴らしい生き物だと改めて感じた出来事でした。

手作りキャンドルは100均のろうそくと紙コップでできる

今回おっさんは、天然のミツバチの蜜蝋からマイキャンドルを作りましたが、最近は、100均ショップが人気のようで、100均のろうそくと、色を着色させたいならクレヨン、さらに小さな紙コップを使って、溶かして流し入れるだけで、簡単におしゃれなマイキャンドルができるそうです。

応用編では、お家にある草花やフルーツ、アロマオイルなどを入れるとさらにおしゃれ度が増すようですね。
溶かして流して、固めるだけなので、お子さんの夏休みの自由研究などにもおすすめです。
興味のある方はやってみてください。