危険物取扱者乙種4類(乙4)

危険物取扱者乙種4類国家資格を6ヶ月の 独学で取得する方法

危険物取扱者乙種4類国家資格を6ヶ月の 独学で取得する方法

今回は、国家資格である「危険物取扱者乙種4類」(乙4)を半年で合格するための方法と、危険物取扱者乙種4類(乙4)の基礎知識と受験方法などをご紹介します。おっさんのような文系の初心者でも6割正解で合格できますよ!

乙4の正式名称は「危険物取扱者免状」で表面の乙種4類欄に交付番号が記載される。(※おっさんの場合)

乙4は、ビルメン4点セットと言われる資格の1つです。また、危険物取扱免許の1つである国家資格で、工業・化学(化学工業他)、消防法で指定の危険物等の安全管理を行い、免状は都道府県知事が発行します。

危険物取扱者資格には、甲種、乙種(第1〜6類)、丙種の3種類があり、その内乙4は、「乙種4類の危険物」の取り扱いと保安監督ができる資格です。

乙4は、受験者が年間20万人もいる人気の国家資格で、合格率は30%台と公表されていますが、人気資格のため、安易な受験者が多いので合格率が低いと想像されます。

1、2カ月の準備で合格できた人もいるでしょうが、文系のおっさんだって6ケ月で合格できたのですから、地道に計画的に準備すれば大丈夫!合格できます。

危険物取扱者乙種4類試験について

乙4の試験日は、都道府県ごとに月2〜5回位と実施回数に差がありますが、基本的には何処でも受験可能です。合格を急ぐなら即日結果公表の所もあるので、申請期間が間に合う他の都道府県へ即申請して受験することも可能です。

試験実施回数が多いので、おそらく試験問題も都道府県単位で別々で、統一は難しく、過去問題の使い回しが想像されるところです。

こういった理由から、多数の過去問を読破しておくことが合格への近道になります。

地道に、無理なく継続的に学習することが重要で、もちろん学習の結果に自信が付けば前倒して受験することもできるのですから、文系初心者は、6カ月後の受験合格を目標にしましょう。

乙4受検の申請方法

  • 受験資格は誰でも受けられます。
  • インターネットで「電子申請」が可能です。また、申請書は都道府県消防試験研究センターに直接行くか、郵送依頼でも手に入れることができますし、近所の消防署でも入手可能
  • 申請先と試験会場は、各都道府県の「一般財団法人消防試験研究センター」支部になる。(センターでは消防設備士など消防法関連の試験も行われています)
  • 受験手数料は4,500円

※一般財団法人 消防試験研究センター本部HP: https://www.shoubo-shiken.or.jp/

試験の概要と合格ラインは

危険物取扱者乙種4類試験は、3科目(法令15問、物理化学10問、危険物の性質と火災予防10問)で合計35問、各科目で60点以上獲得できれば合格です。

法令の配分が多いのは、実務が基本的に消防法・規則の遵守による、火災・事故の予防とその対策ということで熟知が必要だからです。

試験問題用紙は持ち出し禁止で、解答も基本的に非公表ですが、消防試験研究センターのホームページに過去問題が解答付きで掲載されているのでチェックするといいでしょう

試験科目について

法令=15問
・消防法
・規則

物理・化学=10問
・危険物の種類と基礎的な物理学・化学の知識
・燃焼・消火の基礎的理論

危険物の性質・火災予防=10問、合計35問
・全種類の危険物の性質
・第4類の危険物の特性および品目ごと特性
・第4類の危険物の品目ごとの火災予防・消火方法

合格発表について

合格発表日は、各都道府県支部ごとで異なり、窓口に合格者の受験番号が公示(同時にホームページにも表示)されるので、受験時に確認しておきましょう。

※東京都で受検の場合は、ホームページに試験日当日「合格受験番号」が掲載されます(2019年4月は元号対応で遅れる予定とのこと)。正式には後日送付される「試験結果通知書」で確認することになります。

危険物乙種4類試験の学習の準備

過去問題本はどれがいいか?

試験問題は一部のみ公表なので、出版各社ともに長年の蓄積情報を基に想定問題集を発行しています。

おっさんのおすすめ参考書

公論出版の「乙種4類危険物取扱者試験」 平成30年(467問収録)
ツールボックスの「10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格(増補改訂版)」(不得手理解に)

初心者は、問題集に加えて参考書を併せて用意するとよいでしょう。

他にも参考書をご紹介します。

実際の学習の進め方

過去問題集を手にしたら勉強をはじめましょう!しかし、文系の方がいきなり、第1問目から解き始めても何が何だか訳がわからないと思います。

<文系初心者が半年で合格(60%正解)を目指す勉強方法>

・黄色蛍光ペンを用意します(黄色は塗ってもコピーする場合に影響がないので、昔からおっさんは愛用してます)
・まず、問題集の解答ページを探し出す
・出題は選択(5択)問題なので「今は問題は解かず」以下の作業を行う
1問目の答えを黄色蛍光ペンで塗る
2問目〜最後の問題までの答えをすべて黄色蛍光ペンで塗りつぶす

<おっさん流の学習の方法>
  1. 1問目の問題を読み上げ、続けて蛍光ペンで塗った正解を読む
  2. この作業を最終問題まで続け、計画的に5回繰り返す
  3. 一通り読み切ると、出題の傾向が見えてくる
  4. 2回目以降は、記憶に残っているのでスピードUPができる!

設問は「正しいものを選べ」「間違いを選べ」が基本なので、正解以外は間違っている例として記憶に残ります。

これは、選択で迷ったときの消去法や、どうにも解らない場合に直感で選択する際にも確率UPに貢献するはずです。

さらに、同じ内容を違う角度から問う場合もあり「あっ!そうか!」で理解が深まります。

初めて見る難解な問題は、付箋をしておき、余裕のある時間に解説文やググって理解を深めます。基本、難解な部分では立ち止らずに、先へ進んで確実に60%正解を目指すことが大事です。

まとめ

初心者で文系のおっさんのような場合、ある程度時間をかけないと合格は難しいのは現実です。知識がないなら、とにかく覚えるしかありません。まずは、地道に計画的に機械的に5回読み切ること、問題の傾向をつかむことが大切です。

各科目60点以上正解(逆に言うと40点失敗でもOK!)できればいいので、気楽に構えて467問×5回÷180日=13ページ/日を継続してやることです。

とにかく1回読んでみて、難解な部分は少しずつ理解して、60点を採ることを優先しましょう!最初から100%をめざすと最後まで辿りつかないかもしれません。

試験は毎月数回は実施されているので、6ケ月後受験を目標にして準備して、理解度を確認しながら、受検時期は決めればよいでしょう。
乙4に合格すれば、ガソリンスタンド、タンクローリー灯油・重油配送、化学・薬品工場等、ビルメンテナンス業界、各種大型施設等々と就職先が広がります。

ここを突破できれば、次の「ビルメン4点セット」への展望も見えてきます。文系方々の地道な奮闘にエールを送り、「危険物乙4」試験に合格して、管理者として現場で活躍されることを願っています。

<乙4は、ビルメン4点セットの1つ>

「危険物取扱者乙種4類」は「ビルメン4点セット」と呼ばれる資格の1つであり、設備系の仕事を目指すには有利な資格と言えます。

  • 第2種電気工事士
  • 危険物取扱者乙種4類
  • 第三種冷凍機械責任者
  • 2級ボイラー技士
危険物取扱者乙種4類国家資格を6ヶ月の 独学で取得する方法