【DIY】自作工具・自作部品

ドラム缶と雨どいを改造!自作雨水タンクの作り方、花壇や家庭菜園におすすめ

自作雨水タンクの作り方

ドラム缶の改造と配管部品を使って雨水を再利用できるため、樹脂製のプラスチックタンクを改造して雨水タンクを作リました。自作の雨水タンクを利用すれば、庭の草花や家庭菜園などの畑、打ち水に使う水程度であれば水道水を使わなくても十分にまかなえます。万が一災害などで水の供給がストップしても、雨水タンクがあればトイレの水を流すこともできます。今回は自作雨水タンクの材料、おすすめタンク、作り方の手順をご紹介します。

梅雨が明ければカンカン照りの真夏がやってきます。近年の猛暑やゲリラ豪雨などの気候変動は、今までの経験が通用しないことも多いですよね?雨水タンクを設置することで、節水を行い、環境のためのエコ活動に参加しましょう。

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雨水タンクは、家の屋根に降った雨水をタンクに誘導することで貯水を行い、防災、散水、ガーデニングなど植物への給水などに利用します。

屋根に降った雨水は、屋根の雨樋に落ちて縦樋に集められ、雨水を下に誘導し、雨水桝へ排水するか、地上へ流されていきます。

雨水タンクを設置する場合、この経路のどこかで雨水をタンクに誘導する必要があります。また、もし雨水タンクが満水になったときは、本来の排水経路へ流す必要があります。

雨水タンクの設置は、基本的に屋根から縦樋を通り、ホースや配管で雨水タンクに誘導して貯水するのが一般的な方法です。

雨水タンクが満水になった場合に、水をオーバーフローさせるためには、配管と雨水タンクとの接続を密閉状態にしておくか、ホースや配管にバルブを入れておく必要があります。

ポイントとしては、貯水後の水の利用を考えたときに、雨水タンクの位置を、バケツなどの水を運ぶ運搬容器より少し高く設置して、雨水タンクからの排水利用を楽にしておく必要があります。これは生ゴミを利用して液肥を作る場合と同じです。

地方自治体による「雨水タンク設置への補助金制度」利用について

自治体によっては、個人が雨水タンクを設置する際に、地方自治体による補助金制度が設けられている場合があるので、該当する自治体にお住まいの方は是非活用しましょう。

自分の住む地域が補助金制度を行っているかどうかは、お住まいの自治体へ問い合わせるか、インターネット上で「雨水タンク補助金」と検索してみればすぐに実施状況を知ることができます。

補助金制度は実施中の各自治体で内容が異なり、2/3補助、1/2補助等、事前申請など適用条件があるので、必ず事前に役所の窓口で確認することをおすすめします。

雨水タンクの大きさや材料、設置での注意点

貯水タンクはさまざまなメーカーから、大きさも大小各種販売されていますが、「大は小を兼ねる」ということで、雨水タンクを置くスペースがあるのなら、200L以上の大きさは欲しいところです。

ただし、注意が必要なのは、満水状態での重量が200kg以上あることをしっかり認知しておかなければなりません。設置状態の安定性や万が一地震などで揺れたときのことを考えて、転倒防止対策として、ワイヤーやチェーンなどで必ずタンクを固定しておかなければなりません。

雨水タンクの設置場所が決まったら、整地を行い、ブロックなどを使用して雨水タンクが水平に設置できるように作業を行います。タンクを水平に設置するのは、安全のためだけでなく、雨水の縦樋を切断して分岐するため、切断位置を決める基準にもなるので、この作業はとても大事です。

また、自宅の雨樋(縦樋)の形状が丸型か角型か、サイズ、設置場所の空きスペース、壁や樋との距離などを先にしっかり確認しておきましょう。

取り付けの際は、縦の雨樋を切断して継ぎ手を設置するため、金鋸、ヤスリ、カッター、ドライバー、塩ビ接着剤、メジャーの他にも、水平高さ調整用にブロックやレンガ等を必要面積分用意する必要があります。

自作雨水タンクの作り方

新品のタンクを購入するのが嫌だ!こういった場合、雨水タンクを自作するのなら錆びない果汁用などの樹脂ドラム200リットルを調達して取水用継ぎ手とホースを購入して設置するのはいかがでしょうか?

中古の樹脂タンクは珍しいものなので、おそらく調達できるかが一番の問題となるでしょう。

雨水タンクを設置するための材料

必要な材料としては、中古タンク、タンクへ誘導用のホース、軽量ブロック、排水用のドレン(蛇口)、固定用のチェーンかワイヤーが必要で、取水する際には雨水の縦樋は丸型と角型があるので、建物の状況によって選んで部品を調達します。

必要な道具は、樋切断用の金鋸、塩ビ接着剤、メジャー、電動ドリル+ドレン穴加工用ホールソーなどです。

自作で面倒な縦樋から雨水タンクへ分岐する部分は水道用配管部品を単品で集めて組み立てるとコストがとても高くなります。そこで、市販されている既製品を利用すると簡単便利でコストもさほど変わらないのでおすすめです。丸型樋、角型樋用があるので、既設樋のサイズを確認して利用すればスムーズに設置ができます。

おっさんは、屋根から雨どいを通じて落ちてくる雨水を、再利用の果汁用200Lドラム缶に溜めて潅水に利用することにしました。

排水用縦樋を切断する

大屋根からの雨水の排水用縦樋を途中で切断して、分岐とバルブをつけて雨水をタンクに誘導させます。

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タンク下部には、排水用の水栓を取付けて、ホースをつなげば、離れた場所で利用可能になるので、花壇や家庭菜園などの畑での利用もバッチリです。

タンクの外側には、透明ホースをコネクタで貫通して取り付けて残量が見えるようにしました。

完成はしたものの、今回は、水道用配管部品を使用したので「コスパ」は非常に悪くなってます!!

そもそもが自己満足の世界なので、家の雨どいの配管を切断するなんて!という方には向いていない改造ですが、機能的には雨どいを上手に活用することをおすすめします。

水道料金で考えてみると、仮にタンク1杯200Lで50円程度だとすると年間10回転して500円の回収(笑)
しかし、、、。DIYは楽しくやるものなのでこれはこれで良しとしましょう。

自然は気まぐれ、天気によって左右されるので、雨が降らなければ当たり前ですが水はなくなります。

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【おっさんのDIY】自作雨水タンクを設置する際のおすすめタンク3選

雨水タンクを自作しようとする方におすすめするDIY用のタンクを3つご紹介します。

おすすめの雨水タンク1:児玉樹脂工業製 ホームダム250リットルRWT250 グレー/グリーン

安定感のある流線形のデザインがおしゃれです。必要部品がセットになっていて設置も簡単なので、補助金制度利用可能な地域にお住まいの方によりおすすめ!

上面には蓋があり本体に小窓が空いています。集水器にはフィルターがセットされて落ち葉や小枝等ゴミのタンク侵入を阻止できるところもポイントです。

<児玉樹脂工業製 ホームダム250リットルRWT250のおすすめポイント>
・日本製で250Lの大容量
・タンク本体(樹脂製)カラーはグレー/グリーン
・雨樋からの取水用継ぎ手(別売りの延長ホースもあり)
・集水器にフィルター付き
・連結設置が可能
・給水口は左右で接続可能
・ドレンが底付きで全量排水可能
・転倒防止フック付き
・丸型樋・角型樋接続可能

おすすめの雨水タンク2:雨水タンク タキロン雨水タンク 雨音くん 200L

価格は高めですが、架台一体型で前面はタイル状、表面がアーチ状になっているので背面を垂直カットすると壁にピタリと収まるタイプです。
上面が蓋式になっているので、内部清掃のお手入れが簡単。
大気中の粉じんや汚染物質を多く含む降り始めの雨のことを初期雨水といいますが、付属の集水器は、この初期雨水を除去出来る構造になっています。

<タキロン雨水タンク 雨音くん200Lのおすすめポイント>
・日本製
・タンク本体(樹脂製)カラーはグレー
・集水器(フィルター付き)
・接続ホース(70cm)・ホースバンド
・蛇口(黄銅)
・転倒防止チェーン
・丸型樋・角型樋接続可能

おすすめの雨水タンク3:AQUATOWERアクアタワー200リットル【角丸40mmアダプター付き】

スリムなデザインでスペースをとらないタイプのタンクです。取水継ぎ手の形状に特徴があり、小サイズ(40mm丸・角)の雨樋用アダプタ付属によって、車庫の屋根などにも設置ができます。また、蛇口位置が上下2か所あり、位置を変更できるので変更ドレン(底部排水)と使い分けができます。

<AQUATOWER アクアタワー 200リットルのおすすめポイント>
・日本製
・架台一体型(樹脂製)
・タンク本体 カラーは白
・金属製蛇口
・集水器(フィルター付き)
・天板用キャップ・ドレンキャップ
・ホース1m(内径15mm)・ホースバンド2本
・転倒防止用チェーン150cm・チェーン固定用フック・ビス
・丸型樋・角型樋接続可能

その他雨水タンクを自作する際におすすめグッズ

雨水タンク用 雨水取水用継ぎ手(角型)

雨水タンク部品 T型継ぎ手(TG)

雨水を雨ドイから分岐しタンクに分岐する継手で丸型樋用です。

今回紹介したタンク以外にも100〜150Lの小容量タイプや外国製品も多種輸入販売されていますが、基本構造は同じなので、かけられる予算、雨水の使用用途、タンクを置くスペース、デザインの好みなどで決めましょう。

雨水タンクは水道が近くにない場所でも、万が一の際に火消しの水や水道が止まった際のトイレ用の水にもなります。お風呂の水を有効活用する方法と他にも、雨水タンクを設置して、普段は家庭菜園やお庭の水撒き用の環境対策として、そして、万が一のための防災の取り組みのために有効活用をしてみてはいかがでしょうか?

今回は、おっさんのDIY、自作雨水タンク設置のご紹介をしました。