おっさんは若い時に車をいじるのが大好きでした。以前作業を行なった、仕事用の働く車、スバルサンバーバンのワイパーブレード交換方法についてご紹介します。
なんでもインターネットで安く買える時代ですが、近年送料が急激に上がっているので、困った時はホームセンターやカーショップで購入した方が、早くて安上がりなことも多いです。
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一般的な自動車のワイパーの構造とDIY
車のワイパーは、モーターの回転によってリンクを介してワイパーアームのシャフトを一定角度の回転反復運動に変えてアームを動かします構造です。アームとブレードの接続は着脱可能な構造になっていて、接続方式には色々あります。
ブレードは、ガラスに密着させるためのスプリング構造の金具と雨を拭うための複雑な断面のゴムとゴムの形状維持用の2枚のプレートからなっています。
ブレードを交換する場合は、ブレードごとの交換と替えゴムのみ交換の方法があります。また、車種によっては左右のブレードの形状が違うものがあるので注意が必要です。
ブレードの種類と交換
ブレードの交換をする場合は、車種、年式でワイパーの取付け構造やサイズが違うので現物を事前に確認する必要があります。
ワイパーアームとブレード(ガラスに密着させるバネ構造とゴム)の接続方式は色々あり、それぞれ取り外し方法が違いますが、基本的にはロック用のレバーやポッチを動かすかネジ止めによる着脱方法になっています。
ワイパーアームとブレードとの接続方式によって、ブレードの種類は7種類ほどあり、おっさんが今までのワイパー交換で経験したのは3種類です。
ブレードは、窓の大きさで長さが違い、左右別々な車種もあるため多種類になり該当する交換用ブレードの確認が重要となります。またブレードのゴム部分のみの交換も可能で「替えゴム」として販売されています。
ワイパーアームとブレードとの接続方式
トップバヨネットクリップA
トップバヨネットクリップB
サイドバヨネットクリップ
サイドロッククリップ
サイドネジどめクリップ
UクリップA
UクリップB
写真:アームとブレード接続部分
ブレードか替えゴム、どちらを選択するか?
まず、インターネットやカー用品売り場のワイパーブレードのカタログで該当車種と年式から適合するブレードの種類がどれかを探します。
実車のブレードの長さ、ゴムの長さ、巾、厚みを確認する。
※ここでブレードごと交換するか、ゴムのみを交換するか決める必要があります。今回「替えゴム」を選択しました。
サンバーの適応表を確認すると、純正品用の穴あり替えゴムに該当するのを確認し、詳細を調べた結果、NWBの「グラファイトワイパー替えゴム GR8 TW1G 425mm」左右同型(リアは別)を選びました。
価格は2本で1300円程度です。
写真:購入替ゴム
ワイパーブレードの交換方法
ではここからはワイパーブレードの交換方法をご紹介します。
ワイパーを動かしてブレードが真上に来た時にスイッチを切って止め、ブレードを外します。
サンバーのブレードはUクリップAタイプでロック用板バネの先を押し下げてアーム側にブレードを引いて外す方式です。
写真:ブレードの着脱
ブレードの替ゴム交換作業について
既存ゴムの取り外し
ブレードからゴムの部分を引き抜いて外す。
ゴムの片側は「蛇の頭」の様な形のストッパ−になっていて、こちらから引き抜きます。
ゴムには片側に切れ込みのある金属板(厚さ1mm、巾2.5mm、長さ425mm)がゴムの形状維持で水平に2枚差込まれています。
ストッパーの前に金属板の切れ込みに対応した凹みがあり、ここでゴムの片側をブレードに固定する構造です。
ストッパー側から金属板ごとペンチで挟んで引っ張ってゴムを引き抜きます。
ストッパーの反対側ゴム部分は固定されずにガラスの曲面に合わせて左右フリーに可動します。
写真:破損ゴムのストッパと穴の取付部分
写真:破損ゴムストッパ側を金属板ごと引抜く
写真:破損したゴム部分
写真:替ゴムと外した金属板
替えゴムの挿入
ストッパーの反対側からブレードの支え部分へ替ゴムの溝を通して行き、最後にストッパーを押し込むと凹みで固定されます。
写真:替ゴム端のストッパ部分(左はクリップ)
写真:替ゴム挿入始め
写真:替ゴム挿入の最後
写真:ストッパ側ゴム固定部分
写真:ゴム可動部分
写真:ゴム交換済みブレード
ワイパーアームへの取り付け
ワイパーアームを起こしUクリップにブレードを嵌め外した時と逆に引っ張り「パチン」と音がすれば完了です。
写真:ブレードの着脱
まとめ
ワイパのブレード交換はとても簡単にできます。カタログとにらめっこで該当品が決まれば8割終わったようなものです。
ブレードの金属部分の錆や塗装の痛みがないのであれば「替えゴム」でOKです。
DIYを始めて、試行錯誤しながら・・・完了した時の楽しさ!充実感!これがあるから止められないのです。
費用的には車屋に依頼する工賃がないので半分程度で済んだでしょうか。
ゴムを取り外す時に、劣化したゴムで手指が真っ黒になりましたがこれもDIYの実感です。
興味のある方は自動車のワイパーの安全確認をされてはいかがでしょうか。