タマムシ(玉虫、吉丁虫)は、キレイな色をしているという人もいますが、害虫です。今回は、タマムシの繁殖場所がミズナラの木だったことを知った話をご紹介します。
ミズナラの伐採とタマムシ
以前、枝が繁茂し過ぎた高さ15m、直径50cm程度の「ミズナラの木」の伐採を行いました。
あまりにも枝が伸びすぎたことで、枝が傘になって日当りは最悪で、夏から秋には小雨程度では地面が濡れず乾いてしまうことや、大量の落ち葉と大量のどんぐりの落下で困っていました。
クレーンなどの大掛かりな重機はないので、木に登って手鋸で上の方から少しずつ枝を降して8m位まで高さを下げてから、古いハスクバーナーのチェーンソー「MODEL36」で根本から切り倒しました。
あまりに重く、とてもじゃないけど動かせないので2m程度で分割し、下にコロを入れて手動のレバーホイスト使用で切り倒した木を移動させることに。
大きな産業廃棄物となったミズナラの木の処理には、費用が大きくかかるので、細くて使える部分には、椎茸菌を打ち込んで、しいたけの収穫を楽しみとして残しておき、残りの大木は転がして木の腐食を待つことにしました。
画像はのちに出てきたしいたけです。
翌年の夏が始まる頃、突然タマムシが多く飛ぶ姿を目撃するようになりました。今までも見かけてはいましたが、一匹も見かけない年もあったのに、今年はタマムシが多いな!!!という感じでした。
ところがある日、偶然に、転がして腐食を待っていたミズナラの木から玉虫色に輝くヤツが出てくるところを目撃!まさかこんなところが繁殖場所だったのかとびっくり!
その後も転がして位置を変えたり、移動させるとミズナラの木から白い幼虫や成虫が出てきます。
キラキラ輝くタマムシは、見た目は綺麗で見る角度によっては、七色に輝き縁起が良いとも言われますが、カミキリ虫の仲間で樹木の中を食べながら穴を開ける害虫でもあります。
でも、たとえ害虫だとしても、おっさんのポリシーである除草剤や農薬、薬品を撒かないからこそ、多くのタマムシが飛び交い見つけられたであろう小さなストーリー。
こんな些細な日常から、自然と暮らすって、木を管理するって大変なことなのだと改めて思いました。