【DIY】自作工具・自作部品

バッテリーアダプターで古いマキタの充電式高枝ハサミ4610DWニッカド仕様を復活させた

バッテリーアダプターで古いマキタの充電式高枝ハサミ4610DWニッカド仕様を復活させた

マキタの充電式高枝ハサミ4610DWがついに動かなくなった。

makitaマキタ電動高枝切りハサミ4610DW

長らく愛用している古いマキタの充電式高枝ハサミ4610DWがついに動かなくなった。

正確に言うと1993年から29年間使用してきたもので、今年春先に遂にバッテリーが寿命を迎えてしまいました。果樹を剪定する機会が少なくなり使用頻度が減ったので、記録的に延命されていたものの、ついに充電不可のランプ表示になりました。

これまで使えていたのは、もはや奇跡的ではないかと思う。

14.4Vニッカド電池は重量が2kg位あり、背中に背負って使う仕様でした。充電器は大きなトランス入でこれもまた5kgの重量。まぁ重い重い。

ちなみに、本体の全長は1800mmあり、重量はモーター部分を含め2.2kgと結構な重さですが、おっさん的には使い勝手が良く気に入っていました。この重いバッテリーを背負って、手には本体を持ち、上を向きながらの作業はなかなかしんどいものがあった。だが、現役でずっと使えていたことには感謝しなければならない。

しかし、電池容量が減ってきていたものの年数のわりには稼働時間は少ないので何とか復活できないか、今や電動工具はリチウムイオン電池に移っているのでこれを利用できないか、と延命方法を色々と模索をしてきました。

マキタの充電式高枝ハサミ4610DWの復活方法を模索する

HIKOKIバッテリー用アダプター

※ここからの内容はおっさんのDIYの記録です。もちろんメーカー非推奨ですので、自己責任でお願いします。おっさんの知恵袋ではいかなる損害についても責任を負いません。

マキタの充電式高枝ハサミ4610DWを復活させることができる可能性として、流用できる14.4Vニッカド電池を探して改造するかなども考えましたが現実的には入手困難で無理でした。

14.4V電源は電池直属のケーブルで、本体側の接続は2ピンのメタルコネクタで挿入後ネジリングで締めて接続するので頑丈そのものです。

普通に考えれば、リチウムイオン電池にケーブルを上手く接続できればよさそうで、その後本体に直結固定を検討し、過電流のリミットスイッチがモーターユニットに内蔵なので個人的には特に問題はなさそうです。

次に考えたのは、ジャンク品の14V工具を探して接続アダプターを制作することですが、充電器とセットでないと使えません。

おっさんは長年「HITACHI」を愛用してきたので、手持ちの14V、18Vリチウムイオン電池と充電器は旧日立のみでジャンク工具も無しです。そこで、ジャンク工具、バッテリー、アダプターを検索するとマキタのリチウムイオン電池用バッテリーアダプターが目に止まりました。その他もネットを検索してみると、リチウムイオン電池用のアダプターが3種類ほど市販されているようでした。

HIKOKIバッテリー用アダプター

・マキタのリチウムイオン電池にセットして、DIY用電源コードから電圧を取り出すタイプは、マキタの充電器と電池のセット調達が必要になります。

・HIKOKIのリチウムイオン電池にセットして、マキタの工具に接続できるタイプは、マキタの工具が無いのでマキタの充電器と電池セット調達が必要になります

・そして、HIKOKIのリチウムイオン電池にセットして、DIY用電源コードから電圧を取り出すタイプ。

おっさんの手持ち工具は旧日立(現行HIKOKI)のみなので、コスパを考えると選択肢はこれしかない。
しかし、商品仕様で入力18V、36V 出力18V、36V等となっています。他のものでは14V、25Vでは使えませんと明記してある。

旧日立(現行=HIKOKI)充電器は14V-18V共通仕様なので、充電端子は共通のはずだと思うのだが・・・・不可解である。。

おっさんは、14Vの充電器は保護回路があり、また、高枝鋏本体には過電流のリミットスイッチが付いているのでショートさせなければ問題なしと判断。
※改造は全ておっさんの自己責任で行います。

マキタの充電式高枝ハサミ4610DWを改造してみる

マキタの充電式高枝ハサミ4610DWを改造してみる

何度も言いますが、ここからはおっさんの自己責任で改造を試みます。

まず、コスパ最強と思われる「バッテリーアダプター 送料無料999円」をAmazonで購入しました。中国製です。詳しい表示はありませんが、内部端子から直接配線を引き出しているものと思われ、14Vで使用できると考えました。

商品は購入後3日で到着しました。梱包を開けると、モデル:H-B18V-C「日立バッテリーアダプターコンバーター」とあり、日本語取扱説明書、固定用のビス3本が付属されていました。

コードは125mm、赤線:(+) 黒線:(ー)

先ずは14Vリチウムイオン電池との接続を確かめると、ガタも無くバッチリとロックが掛かり、出力電圧も正常でした。とりあえずは一安心です。

さらに作業は続きます。

元々の14.4Vニッカド電池を分解した後、内部で電源コードを切断しました。

テスターでモーター側のコードのプラス、マイナスを確認し、接続部分の被覆をそれぞれ6mmほど剥き、アダプターの赤黒コードを6mmほど剥き、再度プラスマイナスを確認してからギボシ端子に差し込んでそれぞれしっかりと締め付けました。

作業工程はここまでになります。

マキタの充電式高枝ハサミ4610DW、軽量化成功!無事復活!

バッテリーアダプターで古いマキタの充電式高枝ハサミ4610DWニッカド仕様を復活させた

作業が終わったら、いよいよ、緊張の瞬間です。

バッテリーアダプターを日立リチウムイオン電池に差し込んで、高枝鋏のロック解除ボタンを押しながら、起動スイッチを握ると、軽快な音がして刃が動き出しました。

電源部分の重量はケーブル含め550gになることから、圧倒的な軽量化に成功しました。

最後に、電池とアダプター接続部は自己融着テープで防水処理します。

これにて一件落着!

枝切作業中は電池パックをベルトの腰袋に入れるようにすれば、従来と比べかなり楽になりそうです。
安定動作が確認できれば、本体へ直結固定する事も検討しよう考えているところです。

古いものはどんどん捨てられていく時代。

古くたって素晴らしい製品はずっと長く使っていたい。

電気親父の挑戦は続く、、、。

makitaマキタ電動高枝切りハサミ4610DW
マキタの充電式高枝切鋏4610DWは高品質な製品だった 電動高枝切りバサミマキタの充電式高枝切鋏4610DWはもちろんとっくの昔に廃盤になり、後継機種もなく、電動の高枝切り鋏は他社でも販売していますが、このような高品質な電動ハサミは見当たりません。...