おっさんの知恵袋

大型台風21号で畑が冠水被害に遭い、荏原(エバラ)の水中ポンプで排水した

2018年台風21号畑の冠水被害

2018年に日本列島を縦断した台風21号は、全国各地に大雨と強風による記録的な被害をもたらしました。おっさんの住む地方でも、多くの木々が折れ、物置のトタン波板が吹っ飛び、野菜も冠水し、多くの被害が出ました。今回は、2018年大型台風21号による畑の冠水被害における、荏原(エバラ)水中ポンプによる排水作業についてご紹介します。

冠水被害にあった畑を見てみると、そこにはこれまでに見たことのない、唖然としてしまう光景が広がっていました。土作りかた大切に育てた野菜達が完全に水の中にあるのですから、目の前に広がる、どうすることもできない現状を前に、「ポカーン」というのが、率直な感想でした。

いらだちというよりも、自然の前にはどうすることもできない無力さを感じます。

見渡したところ、すでに雨は収まっているものの、水がどんどん侵入して、水位が上がってきていると思われます。

これは大変なことになるぞ!!とにかくおっさんのできることをやるしかない!

またいつ台風がやってくるかわからないので、これ以上被害を出さないために、今できることをするしかありません。

まずは、畑に入った大量の水を排水することにして、ダメもとで「野菜救出作戦」を行うために、屋根がぶっ飛んだ物置の中にあった荏原(エバラ)の水中ポンプを引っ張り出しました。

こういう時は、できること、諦めることの線引きも大切だとおっさんは考えます。

物置の屋根の修理よりもこの時は、排水作業の方を優先すべき状況でした。

冠水した畑のど真ん中をカモの家族が泳いでいる

慌ててポンプを持って畑に戻ると、冠水した畑のど真ん中を、カモの親子がスイスイ泳いでいるので驚きました!


1羽の親のカモが10羽以上の小ガモを連れて、泳いでいます。
しかし不思議なもので、小ガモは毎年GWから6月くらいにピヨピヨと水路で育っていくのですが、
9月になってこれほど小さな小ガモを見かけるのは珍しいです。
台風でどこかに隠れて避難していたのか、逃げてここにたどり着いたのか、水没した畑に食べ物を見つけたのか?
なんでだろう?ハテナと疑問だらけです。
カモの親子も今回の大型台風で大変な事情があるのでしょう。
構わずにそっと見守りながら、そのまま作業を続けました。

荏原(エバラ)の水中ポンプで排水作業を行う

荏原(エバラ) 32P777-5.2水中ポンプ 100V・400W・揚程3.5m・吹出能力100L/min
結構古いステンレス製でフロートなしです。接続ホースはφ32。

荏原(エバラ)水中ポンプ 冠水 排水作業

まずは、15m程のホースを接続しポンプをプラスチックかごに入れて簡易的なフィルターにして、
水中ポンプを低い場所に沈めて100V電源に繋ぎ排水を開始しました。

荏原(エバラ)水中ポンプ 冠水 排水作業
幸い冠水した水が、泥水ではなかったのは良いニュースでした。

おっさんの水中ポンプの排水能力は、100L/分なので、1時間で6000L=6トンの排水ができる計算となります。

水没範囲が 縦×横×冠水した0.5mを計算すると、こりゃ一体何時間かかるんだろうか?
無事に排水できるのかどうかはわかりません。

地中に浸透している水もあると思われますが、とにかく畑への水の流入が止まらないと、どれだけポンプを稼働させても、どうすることもできません。
ポンプが水没していれば、トラブルは心配ないので、とにかく排水を続行することにしました。

朝7時から12時までの5時間連続でポンプを動かし続けたところ、ようやく水位の上昇を止めることができました。

間欠タイマーを使用して水中ポンプを夜中も稼働させ排水を行う

このまま継続して排水作業を続けたところ、夕方には20cm程度水位が下がりましたが、水の流入はまだあるようなので、朝になって水位がまた上がることを防ぐためにこのまま夜通しポンプを動かすことにしました。

ただし、もし排水し続けて、畑の水が夜の間になくなり、ポンプが渇水で空回りするとポンプが壊れてしまいます。
それを防ぐために、間欠タイマーを設置しておくことにしました。
間欠タイマー荏原(エバラ)水中ポンプ 冠水 排出作業

間欠タイマーは、15分単位でON-OFFが設定可能な24時間タイマーで、文字盤の周囲に15分単位の爪があって、それを外側へ倒すとその間がONになる仕組みです。

間欠タイマー荏原(エバラ)水中ポンプ 冠水 排出作業

ひとまず朝まで水位がこれ以上上がらないためと、ポンプが壊れることを防ぐことができれば良いので、朝まで15分排水し、水中ポンプを30分停止させる設定で稼働させ、おっさんはタイマーに任せている朝までの間、復旧作業で疲れた身体を休めることにしました。

どうなったか気になって翌朝早朝に、畑をみてみると、まだポンプが半分水没している状態でした。

空回りを防げたので、間欠タイマーの選択は大正解です。その後ポンプを連続稼働させ、排水作業を行い、翌日の夕方までに無事に排水完了となりました。

水没してしまった肝心の野菜達ですが、残念ながら一部はダメになってしまいましたが、今回は最小限の被害で食い止めることができました。

パナソニック製の間欠タイマー

間欠タイマー TB−43 24時間式タイムスイッチ防雨型クォーツモータ式AC100-200V

今回おっさんが使用したタイマーはPanasonic製ですが、すでに廃盤になっています。
「TB−43」 24時間式タイムスイッチ防雨型クォーツモータ式AC100-200V

今回は、ポンプの空回りを防ぐためのタイマー設置となりましたが、照明、イルミネーション、防犯設備などさまざまな場面で活用できる便利なアイテムですのでおすすめです

なお、後継の品番は「TB4203K」で機能はほぼ同じです。
24時間式タイムスイッチ 防雨型 クォーツモータ式 AC100-220V a接点(別回路)